資料來源: Google Book
“自然は寂しい、しかし人の手が加わると暖かくなる”と、宮本常一は言う。けやき、茶、桜、杉、くぬぎなどの木々がおりなす武蔵野の風景は自然の風物ではなく、人々が一本一本植えることによって作り出されたものである。こうした武蔵野の第二自然形成の歴史に象徴される日本人の自然への対し方をはじめ、衣食住・こころのありようと森林花木とのかかわりをめぐる諸篇を収録する。「作る自然と作られた自然」「時代を映す山野の変遷」「森に住んだ人びと」「山焼き」「中国山地のマツ」「スギと日本人」「花と民俗」「風景はかわる」「ケヤキの並木」他。柳宗民氏との対談も収載。解説=西山妙 目次 凡例 一日本人と自然 日本人にとって自然とは 作る自然と作られた自然 時代を映す山野の変遷 山林利用の高度化へ 二山の自然 山の自然を必要とする人びと 森に住んだ人びと 山焼き 伐る木・伐らぬ木 三マツと日本人 マツと人間 マツと日本人 中国山地のマツ スギと日本人 四花と民俗 ウメと民俗 日本人とウメ タケと民俗 サクラと人間 花と苗代 モモと民俗 日本人とモモ ショウブ・カキツバタの民俗 フジと民俗 ツツジと民俗 カシワと古い食法 ハスと人間 ヤナギと生活 キクと民衆 カエデと民俗 ツバキと民俗 五風景をつくるこころ 照葉樹林の森 風景はかわる カヤの木 ケヤキの並木 生垣 山と川と 中国の並木 風景をつくるこころ(対談:柳宗民×宮本常一) 解説......西山妙 初出一覧
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