資料來源: Google Book
本書の主たる目的は、雲岡石窟の造営から、龍門石窟賓陽洞に至るまでの、北魏仏教美術の流れを明らかにすることにある。書名を『雲岡石窟文様論』としたのは、雲岡石窟に彫り出された摩尼宝珠や山岳、また蓮華など、いわゆる文様を考察の対象とした論考が多いからである。しかし塑像の如来像や浮彫りの飛天など、一般的な文様の概念からはずれるものも本書では扱っている。これは文様(Ornament)という語には装飾という意味があり、その意味において石窟を飾る塑像如来像や浮彫りの飛天も、文様と見做すことができるという筆者の文様理解に基づいている。だがそれによって立体であるはずの塑像さえも、浮彫りと同じように二次元の作品と同等に扱ってしまう傾向が生じたが、研究法としてこれは、欠点であると同時にひとつの特色となっている。また形式論を主要な方法論として採用し、美術史研究にとって重要とされる様式論をほとんど用いていない点も同様である。
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